パティスリー フレシュール
店の看板商品「F-roll」(900円)は乳製品だけの純粋な生クリームを、きめの細かいスポンジで包み込んだシンプルなケーキ。香料などは使用していないので最初は物足りなさを感じるかもしれないが、スポンジを噛むごとに優しい黄身の香りが漂い、クリームのほのかなミルクの香りと抜群のマッチングを見せる。

定番ケーキのひとつ「バスチーユ」(420円)はフランス産のチョコレートを使った、まさにチョコレート三昧の一品。チョコのグラサージュに包まれているのはチョコムースとチョコクリームとチョコスポンジ。とろけるような舌触りの中に軽やかな洋酒の香りがあり、上質さを感じさせる“大人のケーキ”に仕上げられている。シャンパンなど炭酸系のドリンクとも相性が良さそうだ。

「コロンビエ」(420円)はフランボワーズのクリームとアーモンドスポンジを互層に重ねた、シンプルではあるが複雑な味の交差を楽しめる品。昨今は多くの要素を組み合わせた芸術作品のようなケーキが注目されがちだが、松村氏はそのような難解さを嫌い、軸が一本通ったわかりやすい味作りで高みを目指している。こちらもアーモンドとフランボワーズの好相性を徹底的に強化したような一品だ。





