歴史的な街並みが今も残る、観光都市・川越

●蔵造りの街並み
川越城跡の西側には江戸時代から続く商業エリアが広がる。「小江戸」らしさを感じられるスポットとして多くの観光客を集めている、川越市の旧市街地に広がる「蔵造りの街並み」もその一つだ。
1893年に発生した大火によって、街並みの3分の1が消滅したと言われるこのエリア。その後火災に強い耐火建築として、蔵造りを取り入れたといわれる。現在も1792年築の大沢家住宅をはじめ、万文跡を利用した「蔵造り資料館」など、往時の姿そのままの建物が多数残っている。
●時の鐘
情緒豊かな蔵造りの街並みの象徴となっているのが「時の鐘」だ。これは江戸初期の寛永年間に、川越城主酒井忠勝が建てたものが最初だといわれている。
現在の鐘楼は川越大火の翌年に再建されたもので、高さ約16メートル3層構造になっている。約400年を経た今も1日4回、川越の人々に時を知らせ続けている。

●菓子屋横丁
蔵造りの街並みのほど近くにある「菓子屋横丁」も人気のスポットだ。この界隈は関東大震災後に甚大な被害を受けた東京に代わって駄菓子を製造供給するようになったとされる。
現在も幅5mほどの石畳の路地に10数軒の駄菓子屋が連なっている。古き町並みのなか、日本一の長さを誇る名物の「ふがし」をはじめ様々な駄菓子が販売されている。
●川越まつり
川越には有形無形の伝統的遺産が数多く残されているが、その代表的なものとして挙げられるのが毎年10月第三土曜・日曜に開催される「川越まつり」だ。慶安元年(1648年)、川越城下総鎮守である氷川神社の御祭礼として、神輿が巡業されるようになったのが起源とされる。
祭りの主役は、さまざまな趣向を凝らした山車で、歴史上の人物などが題材になっている。また山車同士が出会うと、それぞれの囃子方が向き合い、相手に対して自分たちの囃子を披露する「曳っかわせ」も祭りの大きな醍醐味となっている。
歴史的な建造物や祭典を数多く残す観光都市・川越。この伝統を背景とした美しい街並みは、川越の最も大きな魅力の1つとして数えられるだろう。




